



琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な『琉球料理』。
長寿の秘訣とも言われてきた「食の知恵」は、琉球料理が生みだされる以前から、家族の健康を願う家庭の台所へと語り継がれると同時に、琉球食療法の指導書である「御膳本草」という書物となって現代へと受け継がれています。
バランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、症状を改善しようとする「薬食同源」という考え方を、沖縄の方言で「クスイムン」といいます。
薬膳琉花では、琉球の食材と「御膳本草」を通して、健康長寿文化を現代に蘇らせ、新たな「クスイムン」を表現し、伝承していきます。


2020.8.1
- 薬膳琉花のウェブサイトがリニューアルしました!
2020.8.1
- 薬膳琉花ネットショップでスープとおかゆが販売開始。
2020.8.1
- 近⽇続々と薬膳琉花のウェブコンテンツが公開されます!

「未病をケアする為の薬膳から、免疫力を上げ、人本来の持つ心身の力を最大限に引き出す為の薬膳へ。」毎日の生活に琉球薬膳があることは、決して難しいものではなく、シンプルに心身の声を聴くことから始まります。
例えば、今日は疲れてる?熱いかな?寒いかな?肩が凝っているかな?お腹は痛くないかな?前向きな気持ちかな?何を我慢しているかな?などなど。日々、自分の心と身体の声に耳を傾けることで、今日はどんなお料理にすれば良いかが見えてきます。
沖縄の方言で「クスイムン」という「食は薬」という言葉があります。中国から伝わった、「薬食同源」という考え方で、琉球王朝時代にも活用されていたようです。
薬が手に入りにくい時代、沖縄の食事は自身や家族の健康維持だけでなく、「薬」の役割も担っていました。
現代ではあまり見かけなくなりましたが、食べる前にウチナーグチ(沖縄の方言)で「クスイナラチクミソーリ(薬になりますように)」、食べ終わったら「クスイナイビタン(薬になりました)」というように、感謝の気持ちでごあいさつしているお年寄りの姿を良く見かけることができました。食で体調を整えながら、日々感謝して頂くことが健康長寿の秘訣だったのではないでしょうか。
そしてもう一つ、「なんくるないさ」という言葉があります。「なんとかなるさ」という意味で、若い世代の人でも良く知っているウチナーグチです。正しい行いをしていれば、なんくるないさ=自然と(あるべきように)なるものだという考え方から来ています。
私たちは、薬膳が日常にあることとは、自分や自然との対話だと思っています。
きちんと心身の声に耳を傾けて、感謝の気持ちで美味しいご飯をみんなで頂き、「今」を大切に、「命」を大切に生きていれば、そのうちになんとかなって、どんなことも乗り越えていける。先人達のように未来への心配事は上手に天に委ねながら、いつでも自然体のままで前を向いていられる、ということに繋がっているのではないかと思うのです。
琉球薬膳とは、心身共に豊かに生きていく秘訣であり、沖縄の先人達から受け継いだ「心根」と「琉球食文化」の新しいカタチです。これからも、皆様と共に美味しい琉球薬膳を拡く伝えていければと考えています。